
乾燥肌にも筋膜ケアを!!!
筋膜調整セラピスト
トリガースクールの中村です。
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4/9(火)
「筋膜の観点からスキンケアを考える」ワークショップ第2弾を開催させていただきました。
まずは筋膜の解剖から。
皮ふと脂肪、そして今回ターゲットの「浅筋膜」
位置関係とそれぞれの役割についてカバーしていきます。
そして、筋膜をただの伸び縮みする構造物として捉えるのではなく
「感覚器」として捉える。これが特に重要です。
というのも、筋膜を含む脂肪や疎性結合組織は圧や温冷の受容器のほか、
微小血管やリンパ管も包んで、守ってくれています。
そして、筋膜が健康なときは、それぞれのセンサーや脈管としての機能が
しっかり発揮できている状態なのです。
まさに感覚器としての役割です。
さて、このセンサー。
一体、冷えや乾燥とどのように関係しているのでしょうか?
浅筋膜やその他の皮下組織にあるセンサーたちが正しく機能している場合
外界(気候や気温変動など)の情報がカラダの内部に伝わります。
カラダは外から入ってきた情報を元に、内臓を働かせたり、
外部環境に近い組織に司令を出します。
例えば、「寒い」という情報が浅筋膜から入れば、
内部では体温上昇を担う臓器を活発にし、
さらに放熱を避けるために表面の立毛筋を収縮させるのです。
ですが、センサーの働きは筋膜の状態に左右されます。
筋膜が健康であれば、センサーは適切に働けます。
逆に健康ではない場合は、正しく機能しません。
では、筋膜が健康ではない場合とは、どんな状態なのでしょうか?
筋膜やその他の組織は、お互いが干渉しないようにすべり合う仕組みになっています。
まさに、すべり合いが可能な状態こそ、筋膜が健康な状態なのです。
逆に
すべりが悪くなっているとセンサーや脈管の働きも悪くなります。
そうなると、、、
外部の状況を正しく感知できなくなって
⬇
内部には正しい情報が伝わらなくて
⬇
内臓や表層の組織に適切な指示が出せない
⬇
結果として、
外部環境にあった適切な反応で対応できない
このサイクルに陥ります。
なので、今ある冷えや乾燥は
もしかしたら、浅筋膜や皮下組織にあるセンサーが正しく機能していないことで、
カラダが適切に対応できずにいる結果として生じている可能性があるんです。
では、どうやってセンサーの機能を回復させるのか・・・?
そうです。
筋膜がすべり合えるようになればいいのです!
筋膜ケアの理由がわかったところで、いよいよ実技です。
まずは動きの悪くなっているところを見つけます。
硬くて滑りの悪い場所です。
パートナーにもフィードバックをもらいながら進めていきます。
皆さん、とてもお上手。
「比べるとこっちが動いてない!」
「触られると場所によって感じ方が違う!」
など、色々な気づきが活発に飛び交います。
動きの悪いところを見つけたら、実際にケアしていきます。
コツは「圧をかけながら滑らせる」
乾布摩擦にならないように注意しましょう。
あっという間の1時間半でした。
これからは「まずは筋膜、次に保湿」
この順番で普段のスキンケアに活かしてみてください!
ご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。
いろいろ試してみて、どんな反応があったかまた情報をシェアできればと思います。
ご報告、お待ちしております。
TRIGGER School
中村