
慢性の便秘症状に対しFascial Manipulationが効果的であった3症例の検討@第10回日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会学術大会
こんにちは!
トリガースクールの中村です。
10/19-20に川崎で開催された第10回日本日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会学術大会にて、昨年に続き、今年も発表させていただきました!
テーマは
『慢性の便秘症状に対しFascial Manipulationが効果的であった3症例の検討』
です。
機能性の便秘は、器質的な変化を伴わない便秘です。
一般的な治療は、生活習慣の改善、食事指導、運動療法、内服治療となっていて、腹壁マッサージや徒手療法の有効性を示す報告はちらほらありますが、十分ではありません。
近年は感覚受容器を多く包埋する筋膜へのアプローチが注目されていて、さらに筋膜は内部臓器の神経ネットワークとも相互に作用するとも考えられています。
なので、今回の目的は慢性の機能性便秘に対して筋膜へのプローチであるFascial Manipulationの有効性を検討することとしました。
症例は3名で、30歳代男性、50歳代女性、40歳代女性
それぞれ12年前から、24年前から、28年前から便通異常を感じており、便秘の重症度を表すCSSは、症例1で中等症、症例2で軽症、症例3で中等症、便性状を表すブリストルスケールは、3例とも1または2の硬便でした。
症例1と症例2に対し、実際に施術を行った部位はこちらです。
症例3は深筋膜への施術に先行して浅筋膜への施術を実施
結果です。
便秘の重症度を表すCSSは3例とも改善がみられました。
便性状を表すBSにおいても3例とも硬便から普通便に改善がみられました。
考察ですが、FMによって、筋筋膜の滑走性や緊張が緩和されたことで
・腹部・骨盤帯筋群の協調性の向上
・体幹腔内で臓器可動性の向上
・体性自律神経反射による相対的な副交感神経活性
など
様々な因子が作用し、消化器蠕動運動および便排出能が改善されたことがCSSやBSの変化に繋がったのではないかと考えました。
毎回考察部分が大変なんですが、調べる度に学深めることができるので、発表の機会を与えていただき感謝いたします。
今後もTRIGGERでは、より質の高い、かつ、より効果的なアプローチ方法を提供するため、筋膜や自律神経に関わる研究を推進していきます!
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