
めまいの理学療法&筋膜調整セミナー 終了!
筋膜を整えて健康を取り戻す
筋膜調整セラピストの半田です。
2月12日(日)
当社主催のセミナー
「前庭リハビリテーション 〜めまいの理学療法〜」が開催されました。
会場は「東京リハビリテーション専門学校」をお借りしました。
ありがとうございます。
講師は松村将司 先生
(杏林大学 保健学部 理学療法学科 助教)
ご自身が良性発作性頭位めまい症(BPPV)で苦しまれたご経験があります。
しかも2回。
そして2回とも自分で治したという。
患者さんの気持ちもわかるし,BPPVなら治せちゃう。
だから余計に説得力があります。

なぜ「前庭リハビリテーション」なんでしょう?
前庭リハの対象は「めまい感」や「姿勢不安定性」です。
めまい感の訴えは多く聞きますし
姿勢を保つのが不安定というのは問題ですよね。
いわゆる「バランスが悪い」
患者さんの問題点に必ずといっていいほど入ってきます。
「このめまいをどうにかして欲しい」
という人が目の前にあらわれたら何をしてあげますか?
それを紐解いていきました。
首からの可能性は?

後半規管に入った耳石の影響?

もしくは外側半規管?

違うのか〜
なら前庭器官の器質的な問題?
もしくは前庭感覚の伝導路の問題?
だとすると「めまい」克服のためには時間が必要になってきますね。
根気よく前庭トレーニング。
「めまいは寝ていても治らない」んです。

といった感じです。
そして,僕には昔から思っている疑問があります。
バランスには3つの感覚が必要だと習います。

体性感覚に対しての介入はちょこっと習いますし,よく行われます。
でも,前庭は?視覚は?
んんん〜〜〜〜
どうしてほとんど習わないんでしょ?
不思議です。
目を開けていれば70%は「視覚」でバランスを取ろうとします。

閉じていれば(暗所)60%は「前庭」です。

単純に考えて「視覚」と「前庭」の機能を高める必要があるかと思うんです。
でも実際は
高齢者は視覚優位の姿勢制御をするので・・・
体性感覚を高めましょう!
高齢者は暗い場所では転倒しやすいので・・・
体性感覚を高めましょう!
つまり視覚と前庭の代わりに「体性感覚」を高めよう!
という代償を行います。
「視覚と前庭はもう仕方が無いから体性感覚で補ってあげましょう」
僕には諦めにも感じてしまいます。
でも、視覚と前庭の機能を向上させることは出来ます!!!
実際に
「視覚に介入してバランス能力が飛躍的に上がった」
「前庭機能に介入して歩行能力が明らかにあがった」
という報告も過去に受講された先生方から頂いています。
だから積極的に介入するべきです。
ということで
松村先生は「前庭」に関して
私は「視覚」への介入に関して提案させて頂きました。

追視と立体視能の強化です。
前庭動眼反射の経路から考えても視覚機能は重要だと考えています。
ポイントは・・・
なんてったって「テノン嚢」
なんだ?テノン嚢って(笑)
介入後はみなさんバランスがかなりよくなっていましたね!
実感して頂けて良かったです^_^
先日,「BPPVを発症したプロサッカー選手のめまいを消失できた!」
という嬉しいご報告も頂きました。
現場にいるトレーナーのお仕事をされている方も知っておくべき知識ですよね。
1日を通して受講された先生方は
「めまい感」や「姿勢不安定感」訴える方が目の前にいたら確実に無視できなくなっているはずです。
積極的に介入していただき,嬉しい改善報告が届くのが楽しみです!
ご参加いただきました先生方,1日お疲れ様でした!

TRIGGER 半田