
第10回日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会学術大会での発表報告
先日、第10回日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会学術大会において、
「帝王切開後の筋膜滑走不全に対するFascial Manipulation(筋膜マニピュレーション)」について発表しました。
そして、昨年に続き、今年も座長として複数の演題発表を担当させていただく機会に恵まれました。
【発表内容の概要】
帝王切開後の女性は、傷跡周囲の痛みや腰痛、肩こりなど、様々な症状に悩まされることが少なくありません。
今回の症例は、40代女性で、帝王切開から1年が経過した後も腰痛や肩こり、両手の親指の痛みなどが継続していました。
整形外科での画像検査では異常は見られず、症状の原因が特定できない状態でした。
この患者様に対して、私たちはFascial Manipulationを用いて、筋膜の滑走不全が引き起こしている可能性のある筋膜の張力を調整しました。
【施術結果】
1回の施術で、患者様の腰痛は疼痛スコアNRS(Numerical Rating Scale)で9から0に、肩こりや親指の痛みもNRS 0まで軽減しました。
エコーによる評価でも筋膜の滑走性が改善したことが確認されました。
【発表と座長の両方で得た経験】
今回の発表では、1年前に帝王切開を経験された女性患者様がFascial Manipulationを通じて痛みの軽減と機能の回復を果たしたケースについて紹介しました。
腰痛や肩こりが1回の施術で大きく改善し、患者様が再び自由に動けるようになったことは、私たちにとっても大きな成果でした。
また、座長としての役割を果たす中で、多くの興味深い発表を聞くことができました。
各演題からは新しい視点やアプローチを学ぶことができ、今年も非常に刺激的な時間を過ごすことができました。
昨年も座長を務めさせていただきましたが、毎年新たな発見があり、学会の場は常に自分を成長させてくれると感じます。
さらなる成長を目指して 今回の経験を通じて、改めて自分の研究や実践に対する見直しの機会を得ました。
今後も、学びを活かして患者様に寄り添いながら、最善の治療法を提供できるよう努めてまいります。
株式会社TRIGGERは、今後も多くの方々に安心して受けていただけるケアを目指し、研究を続けてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。