
難治性の有痛性外脛骨患者に対する Fascial Manipulation の効果
徒手理学療法 21(2): 45-49, 2021
症例研究
要旨
〔目的〕
難治性の有痛性外脛骨に対し,Fascial Manipulation(以下 FM)を実施したため改善効果を報告する。
〔対象〕
本症例は Veich 分類II型の有痛性外脛骨と診断され手術療法が検討された 1 症例とした。
〔方法〕
疼痛評価,足関節・後足部判定基準および歩行能力の評価を実施した。
さらに,足部の形態測定としてアーチ高率および開張率を計測した。理学療法として FM を実施した。
〔結果〕
足部の形態の変化はみられなかったものの,疼痛の軽減に伴い歩行能力が向上した。
〔結論〕
有痛性外脛骨に対する徒手療法として FM は有用である可能性が示唆された