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脊柱の可動性が自律神経および心理的ストレスに与える影響の発表 第27回日本基礎理学療法学会学術大会
  専門書籍・論文・学会発表

脊柱の可動性が自律神経および心理的ストレスに与える影響

トリガースクール講師の中村が、2022年10月1日・2日に開催された第27回日本基礎理学療法学会学術大会にて、発表させていただきました。

第27回日本基礎理学療法学会学術大会

要旨

〔目的〕
脊柱可動域と自律神経および心理的ストレス尺度との関係に着目し, 脊柱の可動域向上が与える影響について明らかにすること

〔対象〕
一般公募で同意が得られた健常成人22名

〔方法〕
・脊柱運動群と肩甲帯運動群にランダムに分類
・スマートパルスによる自律神経均衡度、SRS18、胸椎の可動域の3項目を測定
・両群に指定した運動を1ヶ月間実施

〔結果〕
・『脊柱運動群』において、胸椎屈曲可動域向上・交感神経活動減少・
SRS18の無気力の点数減少
・「無気力と胸椎可動域」および「胸椎可動域と自律神経均衡度」に負の相関
・「無気力の点数と自律神経均衡度」に正の相関

〔結論〕
脊柱の運動は,交感神経の活動を抑制し, 心理的ストレス尺度の「無気力」を軽減することが示唆された

発表する中村

所感

私たちの先行研究で交感神経が優勢な人ほど胸椎の可動域が乏しくなる傾向が確認できており、今回の研究では、脊柱の動きを向上させることで自律神経系にどのような変化があるかを調査しました。

結果として、胸椎の運動によって胸椎の可動域が向上し、交感神経の数値も低くなる傾向が確認できました。

今回の研究で、自律神経のスクリーニングやアプローチの1つとして脊柱の可動域も確認する必要性を感じていただければ幸いです。

今後も臨床現場での疑問を、臨床目線で研究し発信していきたいと思います。

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